グリーンリフォームローンとは、住宅金融支援機構が2022年10月から取り扱うローンです。 一定の基準を満たす省エネリフォームをおこなう方に、全期間固定金利の融資をおこないます。 融資される金額はリフォーム工事費を上限とし、最大500万円です。 さらに、無担保・無保証で利用できるメリットもあります。 国がこのような利用しやすいローンを用意する理由は、カーボンニュートラル（温室効果ガスの排出を全体としてゼロにすること）を実現するためです。

グリーンリフォームローンの融資対象となる方は、4つの条件すべてに該当する必要があります。 1つ目の条件は、自らまたは親族が住む住宅、または自らが週末に過ごすセカンドハウスに、住宅金融支援機構が定める省エネリフォーム工事をおこなうことです。 借り入れ申し込み時の年齢が79歳未満（親子リレーローンの場合は79歳以上でも可）であることも条件となります。 次の条件は、日本国籍を有するか、永住許可などを受けている外国人であることです。 もう1つ、総返済負担率（グリーンリフォームローンだけでなくすべてのローンの返済額が年収に占める割合）が一定の基準を満たすことも条件となります。

グリーンリフォームローンの対象となる住宅と工事は定められていますが、住宅に関しては比較的基準が緩く、自ら利用する住宅以外でもローンを利用できます。 セカンドハウスや親族が住むための住宅も、その他の条件を満たせばグリーンリフォームローンの対象です。 工事内容の条件は、断熱改修工事または省エネ設備設置工事のいずれかであり、工事後に省エネ基準を満たすものでなければなりません。 グリーンリフォームローンには、より金利が優遇される「グリーンリフォームローンS」もあります。 グリーンリフォームローンSの要件となる工事は、より省エネ性能が高いZEH水準を満たす工事です。 ZEHとは、省エネ性能が高いだけでなく再生可能エネルギーを導入することにより、年間の一次エネルギー消費量の収支をゼロにすることを目指した住宅を指します。