定年後のライフスタイルは、子どもの独立など、会社員やフルタイムで働いていたときから変化するため、住み替える際はより暮らしやすくなる間取りにするべきです。

また階段や廊下などがバリアフリーに対応した物件を選べば、将来的に快適な生活ができるのもメリットです。

車を使わず徒歩圏内で行ける範囲にスーパーマーケットなどがある利便性の高いエリアを選べば、将来的に免許を返納したとしても生活が楽になるでしょう。

住み替え=ダウンサイジングでは、大きく分けて一戸建て住宅・マンション・賃貸住宅・シニア向け住宅・子どもとの二世帯住宅などの選択肢があります。

特に、シニア向け住宅はバリアフリーが完璧になっているケースが多く、場合によっては食事や介護のサービスがついている物件もあるため、将来的な安心感があるでしょう。

シニア向け賃貸物件なら、暮らしてみてから、もし相性が良くなければまた住み替えを考えられるメリットもあります。 また子どもとの同居をするなら、それぞれの世帯で助け合いながら暮らせる安心感があったり、自治体によっては補助金を受け取れたりするのもメリットでしょう。

身体面に問題がなく、定期的な収入があるなら、定年を超えた年齢であっても住宅ローンを組むことは可能です。

ただし返済期間が短い点や、借入可能額が少なくなる点に注意しましょう。

また現在の住居を売却したお金を資金に回すのであれば、住宅ローンの借入可能額が少ない場合、できる限り高い金額で売却するのがベストです。

退職金や貯金を切り崩すのも手段のひとつですが、医療費など、不意に現金が必要になる場合も多いため、全額を使ってしまうのは避けましょう。

不動産会社への査定依頼などは早めに出しておけば、資金計画や購入計画をスムーズに進められるため、早めの行動を心がけましょう。