不動産売却をした際にかかってくる税金の種類としては以下のようなものが挙げられます。

・譲渡所得(売却益)に対してかかる所得税・住民税・復興特別所得税

・契約書に貼る収入印紙代＝印紙税

・不動産名義変更の登録免許税

・仲介手数料などの消費税

これらのうち、譲渡所得(売却益)に対してかかる

所得税・住民税・復興特別所得税の3種類がまとめて「譲渡所得税」と呼ばれています。

譲渡所得税は、不動産売却で譲渡所得(売却益)が出た場合にかかる税金の総称です。

その計算方法は「譲渡所得×税率」となります。

この税率は、売却する不動産の所有期間によって異なります。

所有期間5年未満で売却した場合の「短期譲渡所得」は39.63％

所有期間5年以上で売却した場合の「長期譲渡所得」は20.315％

そして、譲渡所得事態の計算式は

「譲渡価格(売却額＋固定資産税などの清算金)ー所得費(建物購入費から減価償却費を差し引いたもの)ー譲渡費用(仲介手数料をはじめ、売却するためにかけた費用)」となります。

所得費については減価償却費を差し引くことが必要になりますが、この減価償却費を計算するための償却率は建物構造によって異なります。

不動産売却の際に譲渡所得が出た場合は譲渡所得税を納税する必要がありますが、その譲渡所得税を納税するためのコツとしては以下のようなものが挙げられます。

・売却する不動産の購入額がわかる資料を用意する

(購入額がわからないと売却価格の5％しか所得費とみなすことができないので損になりやすい)

・所得期間5年未満で売却すると譲渡所得税の税率が高いので、所有期間が5年を超えるタイミングまで待つ

・譲渡所得から3,000万円を差し引くことができる「居住用財産を譲渡した場合の3,000万円の特別控除の特例」が使えるかどうか調べ、使えるようなら迷うわず使う