ホームステージングとは、売却する不動産の見栄えをモデルルームのように良くすることで、買ってもらいやすくする手法のことです。 元々はアメリカを中心に広まった考えでしたが、不動産売却において効果が高いことがわかると、日本でも導入が進められてきました。 不動産の見栄えを変えることで、生活している姿をよりリアルに思い描くことができる点が購入につながっているケースが多くあります。

ホームステージングのメリットは、2つあります。 販売期間が短くなる点と高く売れる点です。

①販売期間が短くなる

物件に対するお客さんの印象を向上させることができます。 内覧の際、お客さんは家に入ってから6秒で購入するかどうかを決めると言われることもあるくらい、印象はとても大切です。  また、不動産業者にとっても販売期間が短くなることで回転率が上がるので、利益に直結しやすいため、ホームステージングを多くおこなっています。

②高く売れる

アメリカでは、ホームステージングをすることで、6%以上高く売れるという調査があります。 日本でも、平均して23万円アップしている調査もあります。 印象が良くなることで、早く購入につながり、価格を下げる前に購入してもらえることが、高く売れることにつながっています。

ホームステージングする際の費用相場は、5万円から30万円ほどですが、ケースによってかかる費用は大きく異なります。 今回は、居住しながらおこなう場合と空き家の場合に分けて見ていきます。

①居住しながらの場合

居住しながらの場合は、およそ5万円程度と見て良いでしょう。 コーディネーターのアドバイスに従って、自分でコーディネートをおこなうことになります。 もし、居住しながらでもプロにコーディネートを頼むとなると、15万円ほどかかる場合もあります。

②空き家の場合

空き家の場合は、家具をレンタルしなければならないため、15〜30万円ほどかかります。 3ヶ月のプランの場合が多いのですが、交渉の工夫次第ではもう少し安く抑えることも可能です。