「木造」という建物構造をほかの建物構造と比較した場合、最大のメリットはやはり「建築費用のダントツの安さ」です。

木造は、値段が安い分、耐久性などが劣ると心配される方もいますが、近年の木造建築物は建築技術の向上や素材の見直しなどで、かなり耐久性も向上しています。 間取りの可変性にもすぐれているので「将来間取り変更をともなうリフォームをしたい」という方にも安心ですし、鉄筋コンクリート造のような梁も必要としないので空間を無駄なく使えます。

また、Wi-Fi電波が家全体に行き渡りやすいことや通気性の良さも木造ならではのメリットですよ。

「木造」という建物構造をほかの建物構造と比較した場合のデメリットは、「防音性や保温性の低さ」です。 とくに防音性については、鉄筋コンクリート造などと比べると大きな性能差を感じてしまうことでしょう。

また、シロアリやキクイムシなどの虫によって建物が被害を受けやすいという点も大きなデメリットとして挙げられます。

先ほど「近年の木造建築物は耐久性もかなり向上している」と述べましたが、逆に築古の木造建築物は耐久性・耐震性などに難があり、リスクが高くなります。

とくに昭和56年（1981年）6月1日から適用されている「新耐震基準」以前に建てられた木造建築物はそのリスクが顕著に高いので気を付けたほうが良いでしょう。

ほかの建物構造よりも木造をおすすめできるタイプの方としてまず挙げられるのは「建築費用を安く抑えたい方」です。

ほかにも「Wi-Fiをストレスなく使いたい方」「通気性の良い家に住みたい方」「木のぬくもりを感じたい方」「将来間取り変更などのリフォームを検討している方」なども、木造をおすすめできる方として挙げられます。